今は懐かし
高校のときにいた
ハワイ人の先生。
その先生は
来日ホヤホヤだったため
日本語はカタコト。
今日はそんな先生と過ごした
高校生活についての
お話です。
夏。
急に校内に
住みつくようになった
野良犬。
その野良犬は
気付けば
校内の廊下を
テクテク歩いていたり
教室をウロウロしていたり。
そんな野良犬に困った先生達は
集会等で生徒達に
念入りに忠告をしていました。
くれぐれも
エサは絶対やらないように、
と。
それでも
その犬はなかなか学校から離れず
しばらく
先生達を悩ませました。
そんな日が続くある日
私は
目撃しました。
ニコニコしながら
ハワイ人先生が
学校で野良犬にエサを
あげているところを。
手元のビニール袋には
まだ開けていないエサ缶が
いっぱい入っているところも。
思わず
先生に声をかけると
ナナ！
ミテミテ、エサ、タベテルヨ
…。
数日後
ハワイ人先生の餌付けは
他の先生に見つかり、
大変叱られるのでした。
そして
もうひとつ。
学校に内緒でやっていた
バイト先に、
突然そのハワイ人先生が
やってきたときのこと。
とっさに隠れる場所もなかったので
これはもうやばいな、怒られるな、と
諦めていたところ
ハワイ人先生は私を見るなり
ナナ！
ナニシテルノ？
すみません
バイトです。
ガンバレ、ナナ！
…。
まさか応援してくれるとは。
それから
数か月後
ハワイ人先生は
ハワイへ帰っていくのでした。
そして数年後の今
私は自分の会社の前で
まさかの
ハワイ人先生に
出くわすのでした。
ナナ、ヒサシブリダネ
腐れ縁って
こういうの。
