あるところに、女の子がいました。女の子は、目が見えませんでした。 そこへ、死神がやってきました。 死神は、女の子は目が見えないのだから、生きている意味がないと殺しに来たのです。 だれかいるの? 死神はとてもびっくりしました。 ふつう、死神は目に見えないはずです。ましてや、何も見えない女の子に見えるわけありません。 でも、女の子は言いました。 そこにいるのはだれ? 女の子は、思いっきり手を伸ばして、周りを探り始めました。 女の子の手が何かに当たりました。 女の子の手が当たったのは、死神ではありませんでしたが、 やっぱりいた。あなただれ? 死神だ。お前を殺しに来た。 それが普通です。 でも、死神の心は、優しさに満ち 溢れていたのです。 この死神は、かつて人間でした。 人間のときに、とても悪い事をして、死神の国へと落とされてしまったのです。 その死神の国では、死神として人間を殺すと、その人間の魂を自分のものにして、また人間として生まれ変わる事ができるのです。 お前の友達だ。 ともだち? ああ。 おなまえは? ・・・・・広 ひろくん?ゆりかだよ、たちばなゆりか!ねえ、ゆりかのおはなし、きいてくれる? あ・・ああ。 死神は、我を忘れました。 広というのは、死神が人間だった頃の名前です。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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