2017年2月26日(日)
【2017.2.26】
何を言うにも恥ずかしい時期がある。
昔は何を言っても恥ずかしくなかったものだが,ここ6年ほどは何を言うのもおそるおそるという感じである。
これが何を恥じているかというと,おそらく,僕の言葉が伝わったであろう相手が,もう何かしらでも,考えることが恥ずかしい。
なんにしても,誰かに自分のことを考えられるのは,非常に恥ずかしいことだと思う。
しかし別に,なにも,僕も,いつも,恥ずかしがっているわけではない。
相手がいるなら良い。相手が目の前にいるなら恥ずかしくないと思う。
しかし今書いている文章には相手がいない。全くいない。
すると,もしかしたら僕は,僕が書いていくそばから僕自身に文章を確認されるのが恥ずかしい可能性もある。もしくは,読んでいる僕が恥ずかしくなっている可能性もあるけども,とにかく文章を書くのと恥ずかしさというものがここ6年ほどセットになっている。

先日修士論文を書き上げた。間違いなく,走馬灯のそれなりの割合を占めることになると思う。
修士論文を書いている間も恥ずかしかったのかというとそうでもない。
もう修士論文を書いている間の最後の方は,恥ずかしいなんののどころの騒ぎではなかった。
眠りたかったし,家に帰りたかった。まあ,簡単にいってかなり頑張っていた。
恥ずかしいというのは,あれは余裕から生まれるものだと思った。
だから,今の僕はそれなりに余裕があるんだろうと思う。
確かに,一時期よりかなり余裕があるように思う。
しかし,先日友人にきいて分かったことだが,この余裕は,奨学金の3月分と2月分がこの前一緒に振り込まれたというところが大きい気がする。
これを数字のマジックというのである。統計を学んでいて良かった。
しかしそれはつまり,3月には奨学金が振り込まれないことを意味している。
あと,働かないとお金はもらえないので,4月もお金がない。
お金がないと,そしたらもう,恥とか言ってる場合ではない。
武士は食わないけども,僕は食わねばならない。
思えば,恥の多い生涯だったが,いまひとつ思い出せない。
昔はよく,昔のことを思い出して恥ずかしくなったものだが,今はあまり昔のことを思い出して恥ずかしくなることもなくなった。
大人になったのだと思う。24歳だし。お酒も飲んだりもする。
しかし金がない。これは,盲点だった。これは盲点だった。
本日は母の誕生日だった。これも盲点だった。

2/26^22:11
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